橙大学第1回の感想(その4)

参加者の皆様から喜びの声が寄せられています。

文学だけでなく、美術、音楽、
当時のできごとに照らし合わせて詩を味わうということは、
その時代を「生き直す」ことだということを実感しました。
邪宗門」で世間に啖呵を切った白秋の心持ち、
死に行くわが子に聞かせるような杢太郎の「あこがれ」、
橙書店の空間に、明治の空気がふと香ってきたようでした。
今後も、(伊藤さんに負けず)顔を合わせた皆さんたちと、
有意義で活発な意見交換が出来ます「大学」になりますように。

(熊本市Oさん)

以下は、主役の丁稚の感想です。

わざわざお伝えしなくても見ればわかったかと思いますが、とてもとても緊張しました。緊張しすぎて発熱したのはたぶん、初めての経験です。散々「資料とか情報を提供してくれればいい」と言いながら緊張を和らげようとしてくださっていた先生の言葉なんてどこへやら、「私が何か話さなきゃ」と勝手に思っていたからだと思います。
伊藤さんの顔を見たとたん、話をする側でありながら、「今の私が持っているものなんて微々たるもので、私にできることはここで考えることだけかも知れない」と半ば開き直りのような、やっと先生の言葉を理解したような、そんな気持ちになりました。それでも緊張がなくなることはありませんでしたが、温かい雰囲気でうなずきながら聞いてくださったみなさんに本当に救われました。ありがとうございました。
伊藤さんの問いかけや言葉から、これから論文を書くヒントもしっかりいただきました。
終わってみて初めて、緊張しながらもしっかり楽しんでいたなと思っています。人前で話すこと、適切に受け答えをすること、あの場所で改めて『邪宗門』を学べたこと、本当にどれも貴重な体験となりました。このような機会を与えていただき、感謝しています。本当にありがとうございました。

(丁稚松本)

邪宗門」は以下の本で読めます。橙書店にあります!