枝元なほみ 伊藤比呂美対談「食と食育、そこから文学」の感想1

番頭です。丁稚Y隊員が感想を寄せてくれましたので、掲載します。

先日たまたまつけたテレビで、「食育は農業の体験をすることが基本だ」と言っていました。農業を通して、良い食べ物を見る目が養われるとか、そういう意味であったと記憶しています。そうして農業を教えながら、人とのつながりをそれは楽しそうに作っていました。
私はあまり食に興味がありません。したがって生産の過程にも興味がないといっても過言ではありません。しかし、興味がなくても美味しいものは美味しいし、食べずには生きていけません。同様に文学も、私は活字が嫌いですが、文学そのものよりも、人とのつながりが見えるその制作の裏側のほうがおもしろかったりすることがあります。
人とのつながりを作ること、いや、人とつながらなければ生きられないし、生まれないという、食も文学も同じ文化としての共通点を、私個人がかかわる問題だけでなく、もっと広い意味でそれを考える対談でした。(丁稚Y)