四元ミュンヘン支部長、任務地へ帰還

熊本文学隊隊員なら誰でも参加できる熊本文学隊のメーリングリストへの投稿から、隊員の動向がわかるものを隊長が選んで、たまにこのBlogで紹介します。
今回は、ミュンヘン支部長にして先の「連詩の魅力」のラストをびしっと締めてくださった詩人の四元康祐さんの投稿です。

隊長、皆さん、

ミュンヘン支部長、昨夜予定通り支部へ帰還して参りました。
当地の気温は昼間でも九度、土着民たちはすでにオーバーに帽子、手袋などを着用しております。

さて熊本本部滞在中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
隊長のお宅は勿体なくも居心地よく、勝手にひとりで空けてしまった焼酎は旨うございました。
連詩製作中の酒に肴も、二度に亘っていただいたオレンジの晩餐の、筑前煮や肉料理もおいしゅうございました。
隊長や馬場さん、鶴本さんにご紹介していただいた阿蘇は、老父が涙を流して、曰く
「わしは自分の父親の最期を看取って、親孝行をしたつもりでいたが、こんなに心から嬉しい、楽しい思いをさせてやったことはなかった。
 いまはそれが悔まれる」その思いを喜寿にして始めた口語自由形現代詩にしたためているようです。
これもひとえに皆さんのお陰、本当にありがとうございました。

思えば暑い盛りに成田に着いた翌日から熊本、阿蘇、福岡、大阪、箱根、横浜、東京とめくるめく3週間でしたが、
なんだかすべてが夢のよう。幸吉は、じゃなかったミュンヘンの防人は、幸せ者でありました。
再来週からは北の果て、リトアニアの蕃地へ遠征に参りますが、運良く戻ってこれましたなら、いつかまた本部でお目にかかりたく、
その節はなにとぞよろしくお願い申し上げます。

四元康祐