22日の「今、書道に、何ができるか。」が大反響を巻き起こしています

熊本文学隊のメーリングリストもたいへん賑わっています。伊藤比呂美隊長が抜粋して神野雄二さんにお送りしたところ、お返事がきました。二人のやり取りの模様をここにこっそり公開します。

Subject: ありがとうございました。(伊藤比呂美隊長→神野雄二さん)

すばらしかったです!
以下文学隊のメーリングリストから抜粋です。

神野炸裂!
すごかったです。
『わたし、霊感なんかないんですけど‥‥あのとき神野先生のまわりに何か見えました』(M口さん)
『居合いみたいなものですね』(O木さん)
『見てた子どもが逃げてました』(A上さん)
『いつもの神野先生とぜんぜんちがう‥‥』(丁稚Sよちゃん)
あとB場さんもすごくいいこといってましたが、忘れました。


あの穏やかな神野さんが、その一瞬、炸裂し、筆を左手ににぎりしめて
(神野さんは右利き)
『月』を
『土』を
『風』を
そしてわたしの詩を
うみ出していったんです。
まるで相撲のようなぶつかりあいでした。(神野さんと字の‥‥たぶん)
書の現場が、こんな凄いと思っていなかったわたしは、度肝を抜かれました。

お客さんたちの、熱っぽい顔と声もまた、わすれがたいものでした。I藤

隊長さん、そして皆様、オレンジ様
大変楽しい打ち上げでした 
今回は書道パフォーマンスを見ることができませんでしたが
興奮気味の連れ合いが帰りの車の中でその凄さを語ってくれて 
次回は必ず参加したいと思います。
また次回の企画楽しみにしています。O木

神野先生が(正確な表現は失念しましたが)「文字の意味をはぎ取ったところのもの」とおっしゃってたのって、四元師匠がいうところの(これまた正確ではありませんが)「意識からきり離された言葉」に似てるのかなと感じました。
コックリさんみたいな。。。I芹

書の世界の深遠さを垣間見れたことでこれから世界が広がりそうでうれしいです。
本当に参加してよかった。M上

皆様の心からの言葉に、いちいち頷いております。
神野先生との一週間前の打ち合わせに居合わせた者として、かくも人は表現者になっていくものかと、感動しております。

神野先生は、ご自身の中に眠っていた「修羅」を呼び醒ませたのだと思います。
それは、神野先生だけで実現することではなく、熊本文学隊の人と場が揃ってこそのものでした。

この感動を、別の形で実現していきたいですね。
いろいろな企画を出し合いましょう。T口

昨日私の目にしたものが何だったのか、まだよくわかりません。
生命ある何かがほとばしるように目の前に現われたような不思議な感覚でした。
得体の知れない、でも懐かしい匂いもするものに身ぶるいしました。M渕

それから文学隊のHP
http://d.hatena.ne.jp/kumamotoband/
もみてください。

また見たいです。。。。。比

神野雄二さん→伊藤隊長

Subject: RE:全部出しました。神野。11・24
伊藤さん
うれしいうれしい、1日でした。こちらこそ、ありがとうございました。昨日1日、体全体が痛みました。相当はりきったんだなと、書いた時は無意識でしたが、体が語っていました。
パフォーマンスが終わって、片付けをしていました。
小柄なおばあさんが、僕の前にきて、(先生、握手をして下さいませんか)と、そっと手を差し出されました。(こんなに手が汚れてて)。(いいんです)。僕も、そっと手を差し出すと、両手で柔らかく包み込むように、目つぶられて、僕の手をじっと握っておられました。そして、たった一言(ありがとう)といって、去っていかれました。この事は、僕はきっと生涯忘れることはないでしょう。自分の中に、何かよく分かりませんが、芽生えました。
文学隊、図書館、文学館、そして手伝って下さった皆様にお礼申し上げます。
神野雄二。
11・24