番頭の「橙書店で売っていた」(憶測による紹介)

さりながら

さりながら

テルケル派の研究してた人が書いた私小説。つまり、私小説は世界的視野から見れば前衛中の前衛ということである。さもありなん。
「自伝」でも「日記」でもない日本独自のジャンル「私小説」は、日本アニメみたいなもので、向こうの人たちの伝統の上に位置づけにくい面白さがあるのであろう。そういう意味では、グレン・グールドを喜ばせた夏目漱石の俳句的小説「草枕」もがんばってほしい。
とにかく「橙書店で売っていた」店主おすすめの本なので紹介。未読なので書評ではない。

orange/橙書店


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