番頭の「橙書店で売っていた (らいいなぁ)」

少年児雷也 (1) (河出文庫)

少年児雷也 (1) (河出文庫)

漫画読みの隊長の師匠は、高橋睦郎さんです。師匠は弟子に負けず劣らず漫画好きで、なんと石ノ森章太郎横尾忠則篠山紀信筒井康隆らがアマチュア時代に投稿していたことでも知られる『漫画少年』の投稿者だったそうです。
師匠のお好きな漫画家は、杉浦茂とのこと。ちばリアリズム*1の洗礼を受けた世代の隊長からすると「古い漫画」になると思われますが、さらに下の世代のわれわれには逆に新鮮です。幼児的快感原則で変身に次ぐ変身が繰り返される物語の展開は、ほとんど詩的と言うべきでしょう。
橙書店でも、この漫画だったら扱ってもよいのでは?
遊ぶ日本

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*1:伊藤比呂美隊長による造語。ちばてつやの、ストーリーから逸脱することも辞さない丁寧な生活描写のこと。