知らずにこのタイトルをつけていました

漱石は、われわれの所有する数少ない国民的作家の一人である。いや、その文業の奥行きを考えれば、彼こそ近代日本の持ち得た唯一の国民的作家の感があるといってもよい。しかし、なぜ漱石のみが他の作家をしのいで、かくも多くの読者を獲得し、現代に生きつづけ得ているのか。この問いに答えることは、おそらく漱石の文学の本質を語ることになるものと思われる。」
江藤淳漱石の文学」(夏目漱石『こころ』2010・6〈170刷〉、新潮社)


江藤淳さんも我々と同じことを考えていらっしゃったわけです。
これはもう、やりがいがあるどころではありません。


橙大学 第4回 10月23日(土) 夏目漱石「こころ」 どうしていつまでも読まれ続けているのか @橙書店