助手(橙大学)
小川未明童話集 (新潮文庫)作者: 小川未明出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1951/11/13メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 61回この商品を含むブログ (94件) を見る人魚を優しく育ててくれたおじいさんとおばあさんは、やがて人の口に乗せられて、人魚を売っ…
10月25日(金)午後7時からは、熊本の橙(だいだい)書店にて、熊本文学隊「橙大学」番外編だいたい大学にて、文学隊番頭さんの跡上史郎さんとトーク。 のびのび熊本でムチャ振りトーク - 読む書く歌う旅をする by 姜信子
橙大学 番外編(だいたい大学)/読む書く歌う旅をする vol.2 作家・姜信子さんをお迎えして、“物書き”が、どのように旅をして、読んで書いて歌うのか、語って頂きます。 日時 10月25日(木)18:30開場 19:00開演 料金 1500円 (1ドリン…
小さなスプーンおばさん (新しい世界の童話シリーズ)作者: アルフ・プリョイセン,大塚勇三,ビョールン・ベルイ出版社/メーカー: 学研プラス発売日: 1966/04/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 47回この商品を含むブログ (35件) を見る第三回は、プリョ…
床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)作者: メアリーノートン,ダイアナ・スタンレー,Mary Norton,林容吉出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/09/18メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 323回この商品を含むブログ (97件) を見る 今年度…
第3回 プリョイセン『スプーンおばさんのぼうけん』 熟年夫婦の危機解決策(10月予定) 第4回 小川未明「赤いろうそくと人魚」 人間は変わり、信仰も変わる(12月予定) 講師プロフィール 難波 美和子(なんば みわこ) 熊本県立大学文学部 准教授。専…
床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)作者: メアリーノートン,ダイアナ・スタンレー,Mary Norton,林容吉出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/09/18メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 323回この商品を含むブログ (97件) を見る 第2回…
橙大学の料金は、これまでと同じく 1500円 (1ドリンク付) です!人魚の姫―アンデルセン童話集 1 (新潮文庫)作者: アンデルセン,Hans Christian Andersen,矢崎源九郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/12/12メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 25回…
第1回 アンデルセン「人魚の姫」 人魚姫の本当の望みは何?(6月9日) 第2回 ノートン『床下の小人たち』 語り手は信頼できるのか?(8月予定) 第3回 プリョイセン『スプーンおばさんのぼうけん』 熟年夫婦の危機解決策(10月予定) 第4回 小川未明「…
今回の“橙大学”は、「児童文学」を子供に独占させるのはもったいない! ということで・・。 「大人が読む児童文学」まず、第一回は『人魚の姫』 ―人魚姫がほしかったものは何?―「人魚姫」は「真実の愛の物語」なのだろうか? 誰に対する愛? 「人魚姫」が望…
あまりに近すぎて だからたぶん避けてきたんだろうと思います。 それを話題にすることがタブーのような そんなかんじで。 熊本の人はハンセン病もしらなすぎる・・・気がします。 未だに高校では「感染しません、正しい知識を」と書かれたチラシが配られます。 …
『苦海浄土』は美しい。 私もそう思いながら読みました。 でも一方では、何度も何度も呑み込まれそうになっていました。 ルポルタージュを読んでいるのだと。 これが実態だと。 それは石牟礼さんの力か それとも私の不足か どちらでも構いません。 それくら…
2011年度橙大学、最終回です。 今回は石牟礼道子『苦海浄土』です。 熊本の、水俣のおはなし。 「<主婦>という鏡」というテーマのもと、読み解いていきます。 決して嫌な意味ではなく、とても重い、重い作品です。 前回の岡本かの子とは違う意味で、読むの…
…さて、何を書いていいかわかりません。 たくさんあるのですが。 覆されてしまうのです。ことごとく。 それはそれはひどいショックですが、 同時にものすごい感動です。 ある意味、私は正しかったのかもしれません。 わかりません。これも覆されてしまうのか…
岡本かの子、読んでみた方いらっしゃいますでしょうか。 もしも助手と同じような穴にはまった方がいらっしゃったら、個人的には嬉しく…思っていいのかわかりませんが、仲間を見つけた気分ですね。 実は、3回読んでやっと内容が入ってきたんです。 つまり、最…
気付けばもう9月も終わろうとしております。 遅くなってすみません。 次回の橙大学は岡本かの子「河明り」です。 「芸術は爆発だ」でお馴染み、岡本太郎の実母。 とりあえず岡本かの子、見てください。 いえ、ノーコメントです。 明治22年生まれ、昭和14年没…
佐多稲子「キャラメル工場から」 社会化した<少女>のゆくえ 無事に終了しました。 おいでくださった方、ありがとうございました。 「<少女>のゆくえ」について、少し考えてみました。 「ひろ子」と「彼女」の使い分けについて言及がありましたが、 最後…
昨日、台湾から帰ってまいりました。 台北市内はかなり都会。 世界で2番目に高い、台北101周辺は、土地が1坪百万単位だとか。 所謂「成金」の街らしいです。 台北を離れると、すごいゴミゴミした街。 九份っていう、「千と千尋の神隠し」のモデルになっ…
「キャラメル工場から」では女工たちの働く姿が描かれています。 あくまでも客観的に、淡々と。 前に書いたとおり、この小説は佐多稲子の自伝的小説です。 どうして客観的に、突き放して書くことができたのでしょうか。 そして、そのせいか、逆に主人公の少…
今回取り扱う作品、「キャラメル工場から」は 分類するならプロレタリア文学。 ええと…教科書に葉山嘉樹は載ってます。 「セメント樽の中の手紙」。 生徒たち曰く、「気持ち悪い」。 労働者のおかれた過酷な状況よりも、 事故によりセメントになってしまった…
8月の橙大学は佐多稲子「キャラメル工場から」を扱います。 1904年、長崎生まれ。 小学校を卒業する前に一家で上京し、キャラメル工場で勤務。 この体験が後に「キャラメル工場から」という作品にまとめられ、 佐多の出世作となる。 前回の一葉は、その時代…
大雨で講師の先生と心配をしていましたが、 たくさんの方にいらっしゃっていただき、無事に終えることができました。 ありがとうございました。 一葉の逆転する「夢」 ですが共通することは、客観的に見て主人公が「いい状態」を「夢」と呼んでいたわけです…
突然ですが、みなさんにとって「夢」とはなんでしょうか。 あるいは、どのような状態を「夢」というでしょうか。 とっても漠然とした、わかりにくい質問ですが。 一葉が「十三夜」を発表してから「裏紫」を発表するまでの期間はわずか1年2ヶ月。 この二作…
正直、助手はフェミニズムについてほとんど考えたことはなく 今も決してわかっているとは言えないと思います。 声に出して「十三夜」を読んで それなりに内容を理解したつもりでいました。 甘かったです。 まだまだ、読解ポイント、たくさんありました。 き…
一葉の文章、「なんて読みにくいんだろう」と助手は思いました。 だらだらと書いてあるし、言葉古いし(当たり前ですが)、会話文に「」ついてないし…。 理解ができなくて何度も挫折している作品もあります。 それを話すと、「声に出して読むといい」という…
樋口一葉は明治5年(1872)生まれ。 あぁ、あの作家と同時代か、と思った人もいるのではないでしょうか。 藤村と同い年、漱石の6歳下です。 本名なつ。 16歳のときに家督を相続 19歳で小説家として立とうと決意し『かれ尾花一もと』を執筆 それから結核で…
文学は大好き だけどなんとなく偏りがち 興味はあるけれど きっかけがなかなかつかめない 文学の話をしたい、聞きたい、あるいは聞いてみたい そう思っている方。 「Beerを片手に」橙大学に集まりませんか? 橙大学は2011年度、4回の文学講座を行います。 …
番頭の過去5回を超えるような熱い講義&参加者の方々からの活発なご意見によって、あっというまにすぎた最終回でした。 伊藤比呂美隊長も、帰国直後であるにもかかわらず、講座はもちろん打ち上げまでご参加いただきました。 これで今年度の橙大学全6回は…
いよいよあした 「その3」では90年代の作品をご紹介しましたが、 先生の意気込みによると、なんとデビュー前の仕事にまで遡る…かも! デビュー前から現在に至るまでの伊藤比呂美を見る、知る、考える。 ファンにはたまらない講義になることうけあいです。 さ…
参考テキスト 突然ですが、助手は『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』が好きです。 いえ、読んだ直後はそんな落ち着いていられませんでした。 衝撃でした。 だって巣鴨まで行きました。 なんて言うんでしょう。 本だから文字を目で追っているのに、頭のてっぺんから…